mangayomuzou 漫画好きの漫画好きによる漫画好きのためのブログ

僕が実際に読んでおすすめしたい漫画を紹介するブログです。

ジャガーン

こんにちは。mangayomuzouです。

今回は新たなるダークヒーローの登場です。

f:id:mangayomuzou:20171102011435j:plain

 

金城宗幸さん原作、にしだけんすけさん作画のジャガーンです。

週刊ビッグコミックスピリッツにて連載中、既刊3巻です。

 

 

最近やけに多いいヒーローものですが、この漫画を単純にヒーローものとしていいのか悩むところです。

 

 

主人公は警察官の蛇ヶ崎晋太郎(じゃがさきしんたろう)。

自分の未来に希望を感じず、退屈な人生をへらへら笑いながら過ごしていました。

f:id:mangayomuzou:20171102011507j:plain

 

 

そんな退屈な毎日も終わりを告げるのです。

 

 

酔っぱらいを介抱するため電車に乗り込んだ蛇ヶ崎ですが、そこで事件は起こります。

 

社内ではサラリーマンの先輩らしき男が後輩らしき男に説教をしています。

男の口調は徐々に激しさを増し、思わず助けに入る蛇ヶ崎をも責め立てます。

 

激しさの頂点に達した男は突如変形し、乗客らを殺害していきます。

f:id:mangayomuzou:20171102011525j:plain

 

抵抗空しく蛇ヶ崎も指を落とされてしまいます。

駆け巡る走馬燈はどうしようもないことばかり。

 

 

こんなことなら、一発くらい撃っときゃよかった

 

 

そんなことを思いながら怪物に向かって指を向ける蛇ヶ崎。

すると奇跡が起こりました。

 

f:id:mangayomuzou:20171102011702j:plain

 

 

 

蛇ヶ崎の腕は変化していました。まるで今吹っ飛ばした怪物のように。

 

 

その様子を見ていたのは一匹のフクロウ。

 

その時怪物の中からカエルが現れます。そのカエルを捕まえるフクロウ。

カエルをむしゃむしゃと食べるそのフクロウの名は毒山田惨死老(どくやまださんしろう)。通称ドクちゃん。

f:id:mangayomuzou:20171102011728j:plain

 

 

すべてを知っているドクちゃんは蛇ヶ崎に事情を説明します。

 

先ほどドクちゃんが食ったのはマッドゼノパス、通称キチガエル。

人に寄生し「基地」にする。基地にされた人間は自我を失い欲望のままに暴走する「壊人」になってしまう。

 

蛇ヶ崎の役目はその壊人を倒すこと。そしてドクちゃんは出てきたキチガエルを回収する。

 

 

いきなりの出来事に蛇ヶ崎は適応できず、ドクちゃんを撃ち、その場をあとにしてしまいます。

 

家に帰った蛇ヶ崎を待っていたのは同棲中の彼女と見覚えのある両生類。

彼女に入り込んだそれは彼女を壊人へと変化させます。

 

襲われた蛇ヶ崎は、反射的に撃ち殺してしまいます。

何食わぬ顔で現れたドクちゃんによってキチガエルは回収されます。

 

彼女を殺してしまった蛇ヶ崎は取り乱しドクちゃんに詰め寄ります。すると彼にも異変が。

めまい、ふらつきが起き、体も徐々に変化していきます。

「壊人」への変化が始まったのです。

 

異形の力を持つ蛇ヶ崎も当然キチガエルに寄生されています。

ほかの人のように一瞬で壊人にならないのは寄生しているのがカエルではなくオタマジャクシだから。

 

壊人への進行を止める方法は一つだけ。ドクちゃんがカエルを食した後に排泄されるフンガーボールを体内に取り入れること。

 

当然し効果は一時的なもので、力を使えば進行してしまいます。

助かるためにはすべてのキチガエルを捕まえるしかありません。

 

 

こうして蛇ヶ崎銃(じゃがん)、壊人戦士ジャガーンが誕生したのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

キチガエルをすべて回収した後蛇ヶ崎はどうなるのか。

その答えはドクちゃんが教えてくれました。

f:id:mangayomuzou:20171102011746j:plain

 

蛇ヶ崎が死に、その中のキチガエルを回収することですべてのキチガエルを集めたあかつきには、ひとつの奇跡が起こります。

 

 

f:id:mangayomuzou:20171102011826j:plain

 

ドクちゃんは蛇ヶ崎の黄泉がえりを約束しますが、彼の望みは別でした。

自分が殺してしまった彼女を生き返らせること。それが望みでした。

 

 

死ぬために戦う、残酷で悲しい物語が始まります。

しかしそれは蛇ヶ崎にとって何の悲しみも虚しさもありません。

それは彼がずっと欲していた生きる意味、そして死ぬ理由だからなのでした。

 

 

 

 

 

ストーリー    ★★★★★★★★★☆


画力       ★★★★★★★★☆☆


キャラクター   ★★★★★★★★☆☆


ネーミングセンス ★★★★★★★★★★


(あくまで僕の主観です。)