ib インスタントバレット
こんにちは。mangayomuzouです。
今回は最近読んだ漫画の中で一番感動した作品です。
かぐや様は告らせたいでおなじみ赤坂アカさん作のインスタントバレットです。
全5巻。電撃コミックネクストから発売されています。
これは最高のボーイミーツガールです。
高校生の時に読みたかった・・・
何でこの作品が打ち切りになってしまったのか、まったくわかりません。
続編が出たら絶対に買います。
この物語は一人ぼっちの少年少女がクリスマスの夜に出会うところから始まります。
高校二年生の深瀬クロ。彼は人の心がわからず、悪意はなくとも人を傷つけてしまいます。当然そんな彼に人は寄り付かず、いつも一人ぼっちでした。彼は世界は敵だという思いを抱え生きていました。
クラスメイトのクリスマス会にも呼ばれず、一人でイブの夜街を歩いていたところ
化け物が現れます。
化け物は木をなぎ倒し、近くにいた少女を襲いました。
彼女は泣き叫ぶでもなくただ、呟きます。
セラと名乗る彼女は逃げた化け物を追います。クロはセラに驚きつつも、思わずついて行ってしまいます。
セラは化け物を世界を壊そうとするモノと断定して倒そうとします。世界を救うヒーローになるために。
彼女は不思議な力を持っていました。ポケットから手榴弾を出せるのです。
セラを襲う化け物を爆弾で攻撃します。しかしなかなか倒すことはできません。
逃げようとするクロですが、セラはそれを良しとしません。
必要以上にヒーローにこだわります。しかしそれだけではありません。
彼女もクロ同様世界に絶望しているようです。
一人で逃げようとするクロ。そのクロを化け物が襲います。
それをセラが庇います。
クロは自分がおとりになり、セラに攻撃のチャンスを作ります。
そうして見事に化け物を撃退したのでした。
と、まあここで終わればありきたりな話です。
もちろんここでは終わりません。
化け物を作り出したのはクロでした。
インスタントバレット
それは世界を破壊できる力。破壊願望の成れの果て。
クロに発現したのは創造のib(インスタントバレット)。彼が抱く破壊衝動を解消してくれる獣を生み出します。
そして現れるあらたなib。魔女の格好をした少女は時間を操るidでした。
彼女は19時間後、核が落ちてくると予知しました。
世界を憎んでいるクロにとって、世界がどうなろうと知ったことではありませんでしたが、不条理で理不尽なこの終わり方には納得できませんでした。
彼には彼の悪意があり、彼には彼の世界の終わらせ方があるからです。
ibの力で核を退けるクロ。
果たして核を落としたのは誰なのか、もちろん魔女は知っています。
セラは破壊のibでした。
この世のありとあらゆる爆弾を召喚し操ることができる力です。
ib達を敵とみなしたセラ。かくしてクロとセラは敵同士となるのでした。
魔女の見た100年後、世界は滅んでました。
果たして世界を破壊するのはクロか、セラか、はたまた別のibなのか。
約束された世界の滅亡へと進む物語が始まります。
インスタントバレットは今年僕が読んだ漫画の中では断トツに面白かったです。
続きが読めないのは非常に残念ですが、この物語に出会えたのは非常にうれしいです。
皆さん。涙で紙を濡らさないように気を付けてください。
古砂夢さん。最高でした。
ストーリー ★★★★★★★★★★
画力 ★★★★★★★☆☆☆
キャラクター ★★★★★★★★★★
続き読みたい度 ★★★★★★★★★★
(あくまで僕の主観です。)