エンバンメイズ
こんにちは。mangayomuzouです。
今回はダーツを題材にしたこちらです。
マンガボックスにて連載され、goodアフタヌーンコミックスとして発売された
エンバンメイズです。
田中一行さん作、全6巻です。
この漫画の最大の特徴は、主人公を含めその対戦相手のほぼ全員が超一流の腕の持ち主だということです。
彼らは的のどこにでも自由に当てることができます。ミスをして外してしまうなんてことはありません。
なので彼らはルールの穴をつき、敵を欺き、ブラフをしかける。
100発100中同士がどのようにして決着をつけるのかが最高の見どころです。
主人公烏丸徨(からすまこう)は裏社会が開催する賭ダーツ場にて、迷宮の悪魔と称されるダーツプレイヤーです。
物語は烏丸と闇金の社長神谷との勝負から始まります。
ルールはカウントアップ。互いに投げ続け、より多くの得点を取った方の勝利です。
勝負は8ラウンドですが同点で決着がつかなかった場合、つくまで永遠に延長戦を行います。
先攻は神谷、後攻は烏丸。
ゲームが始まりますが、当然のように最高得点180点を取り続ける両者。
8ラウンド目、このままではらちが明かないと思った神谷が烏丸の右手にダーツを突き刺します。
しかし烏丸は何事もなかったかのように左手でゲームを続行しました。
総プレイ時間14時間52分。ラウンドにして実に782。未だ勝負のつかない両者。
そこで烏丸が神谷にある提案をします。
しかし神谷は断りました。彼は病気で5時間ごとにトイレに行き薬を打っていました。
その薬は30分打つのが遅れただけで危険なものでした。
今回分で薬の尽きてしまった神谷は部下に薬を取りに行かせます。
会場は封鎖され、プレイヤーはそこを出ていくことはおろか、外部と連絡を取ることも許されていないからです。
その部下に烏丸がささやきます。
4時間半後、いまだに部下は帰ってきません。そこで神谷は‘わざと‘的を外し負けようとします。しかし悪魔は逃がしませんでした。
烏丸はわざと神谷と同じ点数を取ったのです。
明らかに焦りを見せる神谷。しかしもう遅すぎました。
烏丸は神谷に負ける権利を1億で売り、掛け金を含めて総額1億2800万円を手にするのでした。
急いで会場を抜け出した神谷ですが、そこは迷宮の出口ではありませんでした。
結局はひどい仕打ちを受けていた部下に殺されてしまうのでした。
この先も次々に化け物じみたプレイヤーたちが烏丸を襲います。
変則的な的、特殊なルールなど読者を飽きさせません。
烏丸はどこでこんな腕を身に着けたのか、賭博場の成り立ちなど今後も見どころはたくさんあります。
珍しい題材ですが、とても読みやすい作品です。
ストーリー ★★★★★★★★☆☆
画力 ★★★★★★★★☆☆
キャラクター ★★★★★★★★★☆
烏丸の迷宮 ★★★★★★★★★★
(あくまで僕の主観です。)